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EU「リスボン条約」がアイルランドの国民投票で否決に
今日はトラブル・イン・ザ・キッチンのライブ&セッションを聴きに文化放送まで行ってきました。久しぶりに踊ったら何か色々疲れました。

それはさておき、2005年に否決された「EU憲法」を部分的に修正した、「リスボン条約」が、アイルランドの国民投票で反対票が賛成票を上回っており、否決確実となったそうです。
全加盟国の賛成が必要なため、アイルランドが否決すれば条約発効ができなくなり、EU統合の動きが停滞しそうだそうで。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080613-00000054-yom-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080613-00000159-jij-int

アイルランドの反対理由は今一よくわかりませんが、欧州委員数の削減案やEUの権力が各国の主権を脅かすことへの不安などがあるそうです。EUに加盟することで経済的には格段に豊かった反面、大国主義に呑みこまれることに対する潜在的な不安も抱えている、そんな今のアイルランドを反映した結果なのでしょうか?

それはそうと、大事な外交的な決断を国民投票で決めるというプロセス自体、日本とのギャップを感じますね。
| おだ | 00:37 | comments(4) | - | - | - |
Comment
お久しぶりです。(笑)

いや、これはですね、別に「大事なことだから国民投票で決めよう」って理由で投票をやったんじゃないんですよ。A^^;
リスボン条約には、現行のアイルランド国憲法と相容れない部分がいくつかあるので、批准するためには憲法のほうを変更しなければならず、
さらにアイルランド憲法には、憲法を変更するときは必ず国民投票にかける、という条文があったので
法律的正当性を通すために、その手続きを行わなければならなかったまでです。
政治家のひとたちは、国民投票やらなくて済むならどんなにラクだろう、と思っていたに違いありません。(^o^;)

たしかに条文はあまりにも複雑で、大々的なキャンペーンが各地で行われていたにも関わらず
最終的に繰り返されたのは「賛成票は国を豊かにします」「就職口が増えます」「EUの明るい未来のために」などの美辞麗句。
具体的な解説もなく、ただ「YESと投票しよう♪」と、すべての政党(シン・フェインを除く)が謳っていることが
「なにか怪しい」という(アイルランド人らしい)バランス感覚を刺激したのかもしれませんね。

私自身、政治に関してはまるっきり無知なひょうろくだまであるくせに
ここ2週間は毎日、興奮して新聞を買いまくってしまいました。
のめりこんでいたので実はもっと書きたいくらいだけど(笑)、
ちょっとおたっきーなので遠慮しておきます。

追伸。私は元気です。(^^)
Posted by: ごどー。 |at: 2008/06/15 10:37 AM
おお、ごどーさん久しぶりです。お元気そうで何よりです。

なるほど、憲法改正の必要性から生じたんですね。ホットな現地情報ありがとうございます。

あれ、じゃあ20年くらい前に妊娠中絶の是非を問う国民投票とかやっていたような気がしましたが(気のせいでしたっけ?)、あれも憲法改正絡み?だとしたら一体どれほど細かいこと決めている憲法なんだ、っていう気もしますが。

それはそうと来日の予定はあるんですかね。私は去年から8回くらい欧州に出張に行っておきながら、結局一度もアイルランドに立ち寄らずに終わりました。
Posted by: おだ |at: 2008/06/15 10:06 PM
Frankfurtまで来てたんだから、もうちょっとだけ飛べばよかったのに(笑)。次回に期待しています。

アイルランド国憲法、日本のと比べて特に長いとは思いませんが(全部で50項目、条文はもっとたくさんあるけど)、
妊娠中絶に関しては憲法で禁止されています。
Fundamental Right、つまり基本人権の項目で、集会の自由や言論の自由を認めるのと同時に、貴族階級制度や中絶を禁止しているの。

とはいえ、確か日本でも基本的に堕胎は犯罪になるはずですよ。優生保護法というマジカルスティックのおかげで、ずいぶん印象違うけど。

ちなみに、中絶に関する国民投票が行われたのは2002年(笑)。5年前であるね。これは僅差(わずか1万票差)で認められませんでしたが、
1995年には離婚に関するの国民投票があり、こちらは僅差(これも1万票くらい)でようやく認められました。

残念ながら、まだしばらく来日(って日本語でいいのか)の予定はありませんが
「リスボン条約とアイルランド国民投票について日本語で熱く語る会」が、東京で近日開催されたら参加してしまうかも。
Posted by: ごどー。 |at: 2008/06/17 6:16 AM
ほほう、中絶の国民投票はそんなに最近のことだったんですね。実は最初「数年前」と書いたのですが、「いやまさかケルティックタイガー景気/EU加盟後のはずがない」という思い込みから適当な過去っぽい数字を入れ込んでみました。
アイルランドも変わりつつはあるけどつい最近まではバリバリの保守国家でしたしね。だからこそ旅人をひきつける部分もありますし。

「リスボン条約とアイルランド国民投票について日本語で熱く語る会」は・・・じゃあ帰国後にウォリアーケルトあたりで開きましょうか。
Posted by: おだ |at: 2008/06/18 1:00 PM








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